新築にエアコンを設置する時の費用と取り付け工事の注意点

新築にエアコンを設置する時の費用と取り付け工事の注意点

新築を建てるにあたって、「エアコンもどうするかそろそろ決めなきゃいけない」と漠然と悩んでいる方は多いと思います。
そこで、この記事では、新築にエアコンを設置する際の費用や事前に押さえておいて欲しいポイントをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

目次

新築にエアコンを設置する費用の目安

ではまず、エアコンを設置するのに必要な費用の相場を確認して、大まかな予算を把握していきましょう。
エアコンを設置するのに必要な費用は、基本的にエアコンの「本体価格」と「工事費」、あとは追加で掛かるオプション費用の合計です。

費用総額 = 本体価格 + 工事費 + (オプション費用)

本体価格は6畳用で3万3,000円~

エアコンの本体価格は大きさや機能によって異なりますが、6畳用タイプで約3万3,000円前後から、広い部屋に対応できるものになると20万円近くになるものもあります。
お部屋の大きさに合わせてぴったりのエアコンを選びましょう。

畳数 金額目安
6畳用 約3万円台~
10畳用 約5万円前後~
14畳用 約7万円前後~
18畳用 約8万円台~
20畳用 約10万円前後~
29畳用 約20万円前後~
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ベストな購入時期はいつ?

なお、エアコンは季節家電なので時期によって若干金額が変わります。一般的には、10月から12月に新型モデルが発売される傾向にあるので、秋から冬にかけては旧モデルを比較的安く購入できる可能性があります。

また、時期に関係なく、家電量販店によっても値段は異なります。「なるべく費用を抑えたい」という方は、価格.comなどの比較サイトで値段をチェックしてから、実際に購入するお店を決めるのが良いでしょう。

なお、夏は一年で最もエアコンが売れる時期です。6月~8月にかけて設置工事の予約が混み合うので、ご不安な方は購入時期のピークをずらすのがおすすめです。

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工事費の目安は1万5,000円~

続いて、エアコンの設置に伴う工事費用の相場です。
大手家電量販店やインターネットの通販サイトなど、基本的にエアコンを取り扱っているお店では設置工事もあわせてお願いすることができます。費用は概ね1万5,000円~2万円前後の所が多いようです。

なお、購入するお店によっては工事費が極端に安く表記されているところもありますが、配管を通すための「スリーブ工事(壁に穴をあける作業)」が追加費用になっているケースがあります。取付工事を依頼する際は必ず標準工事の内容を確認しましょう。

オプション工事の項目例

エアコンの室外機は室内機の近くに設置するケースが多いですが、離れた位置に置く場合は配管の延長工事が必要になり、追加費用の対象になります。
なお、設置工事の際、オプション扱いになる作業の項目には以下のようなものがあります。

  • 木造以外(コンクリートなど)の穴あけ工事
  • 配管の延長工事
  • 配管の周りに付ける化粧カバー
  • 電源の追加工事
  • 高所の取り付け工事

エアコンの専用回路を確保する

また、エアコンは他の家電に比べて消費電力が高いです。そのため、通常の回路ではなく専用の電気回路から電力を確保する必要があります。もし、専用回路がない場合は電源の追加工事が必要です。概ね、室内の高い所にコンセントがある場合は専用回路の可能性があります。コンセントの差込口も特殊な形をしているので、事前に確認してみてください。

エアコン専用回路のコンセント差込口。

エアコン専用回路のコンセント差込口。

引用:専用コンセントを増設することで快適で便利な日常に!|みんなのでんき

真空引きはオプション扱い?

エアコンは、内部に水や空気が残っていると冷房の機能が正常に作動しなかったり、故障の原因になったりします。そのため、設置工事では必ず「真空引き」という、特殊な作業が必要になります。真空引きは配管のスリーブ工事と並んで、エアコンの設置工事では非常に重要な工程です。基本的には標準工事に含まれている場合が多いですが、ご不安な方は依頼する際に確認してみてください。
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配管の穴あけ工事はくれぐれも慎重に

新築で新しくエアコンを設置する際に最も注意していただきたいのは、「スリーブ」と呼ばれる、室内機と室外機を繋ぐ配管を通す穴の位置です。

構造部分を損傷する恐れがある

壁の中には「柱」や「筋交い」など、建物の構造部分を担っている場所があります。そのため、間違った場所にスリーブを開けてしまうと、構造部分が損傷して耐震性が弱くなってしまう恐れがあります。

穴が空いた柱

スリーブ工事の影響で穴が開いてしまった柱。

引用:新築戸建住宅に「エアコン」を取り付けるときの注意点!|建築士が語る「新築住宅の購入&新生活ポイント」

しかし、実際には筋交い部分にスリーブが開けられてしまう事例があり、十分な知識がない業者さんが作業をした場合には、構造部分を損傷したことにさえ気づいてもらえないといったケースもあるようです。

断熱材の損傷にも要注意

壁の中には、柱や筋交いの間に「断熱材」が敷き詰められている場合があります。そのため、スリーブ工事によって断熱材に穴があいてしまうと、そこから湿気が入って断熱材が劣化してしまう恐れがあります。

壁の内側に敷き詰められた断熱材

壁の内部に敷き詰められた断熱材。


使われている断熱材の種類や形状を漏れなく把握しながらスリーブ工事を済ませるのは難しいですが、なるべく慎重に作業をしてもらえる業者さんに依頼したいですね。

「先行スリーブ」で予め位置を決めておく

なお、エアコンを設置する位置が既に決まっている場合は、建設の途中でスリーブ工事を済ませておく、「先行スリーブ」という方法で対応することができます。

先行スリーブ

先行スリーブ。

引用:エアコンの先行配管(先行スリーブ)をしなかった理由~メリットとデメリット|レオハウスで建てた家と子育ての話

先行スリーブなら、建物の構造部分にあたる場所を避けてスリーブが設置できますし、エアコンの取り付け工事もスムーズに行うことができます。
ただし、先行スリーブを開けた場合は、後で細かい調整が効きません。取り付けるエアコンの種類によっては配管が長くなって見た目が悪くなる恐れがあります。先行スリーブを選ぶ場合もスリーブの位置は慎重に決めましょう。

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新築だからこそエアコンやスリーブの位置は自由に決めることができます。あとで後悔しないためにも、「近くに干渉する物がないか」「風向きは大丈夫か」など、エアコンを使う時のことをイメージしながらじっくり計画を立てていきましょう。

設置工事は専門業者にお願いする方法も

ここまで記事を読んでいただいた方の中には、「エアコンの取付工事は、なるべく知識や経験が豊富な業者さんにお願いしたい」と思った方も多いでしょう。
しかし実際は、購入したお店に関わらず、「取り付けに来たのが専門の業者さんではなかった」というケースは多いです。

新築専門高気密工事「エアコン職人」

その点、エアコンの取付工事を専門に手掛けている業者さんなら、知識や経験を活かして細かいところまで配慮した施工をしてもらうことができます。
中でも東京・埼玉を中心に、新築のエアコン設置工事を専門に手掛けている「エアコン職人」さんは、気密性・断熱性・耐震性といった家の快適さや寿命に関わる部分に配慮してエアコンの設置工事を手掛けていらっしゃいます。

スリーブ工事や真空引き、ガス漏れのチェックなどをはじめ約20項目の作業が標準工事に含まれているのが特徴です。

エアコン職人

引用:新築専門高気密工事「エアコン職人」

設置料金の目安

6~18畳用 20~29畳用
3万3,000円~ 3万5,200円~

新築のエアコンについてのまとめ

この記事では、新築にエアコンを取り付ける際の費用や、取り付け工事を行う際の注意点、さらに新築を専門にエアコンの設置工事を手掛けている業者さんをご紹介しました。
エアコンは使用頻度が高く、長く使い続ける物です。ぜひ費用や設置場所など、妥協せずにしっかり検討するようにしてください。

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この記事を書いた人

「現場を100棟以上見てきた宅建士が、地に足のついた情報をお届けします。」

宅地建物取引士(東京都知事(1)第112158号)。総合建材商社で100棟以上の現場管理を経験し、建築の流れや各工程のリアルを熟知している。その後、不動産事業部を一から立ち上げ、土地・建物の売買や登記、ローンといった不動産実務にも精通。建て替えは「建築」と「不動産」両方の知識が求められる複雑なテーマ。間取りや設備の選び方から、資金計画、税金、名義変更まで、幅広い疑問に対して現場経験と不動産実務の両面からお答えします。

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