「理想の新築を購入したからあとは引っ越すだけ!」と言いたいところですが、皆様もご存知の通り引っ越しには様々な準備が必要です。
具体的には役所での住所変更や引越し業者選び、それに加えてご近所への引越し挨拶など、色々とありすぎて目が回りそうですよね。
そこで本記事では「新築への引越し準備がとにかく不安!」「何からやればいいか分からない」という方に向けて、新築へ引っ越す際の流れと必要な手続きを解説し、また引越し後に近隣トラブルを起こさないために必要な「近隣挨拶のポイント」を詳しくご紹介します。
新築への引越し段取り
引越しには多くのやるべきことがあるので、まずは引っ越しの全体像を把握する事が重要です。
ここからは皆様が新築に引っ越す際に焦らず準備を進められるよう、全体の流れや必要な手続きを解説していきます。
新築へ引っ越す際の大まかな流れ
新築のお家の購入が決まったら、まずは引っ越しの準備に取り掛かりましょう。遅くとも、引越し日の1ヶ月前には準備をスタートすることがオススメです。
この時期は特に焦ってしまいやすく心に余裕がなくなりがちなので、余裕のあるスケジューリングを心がけましょう。
それでは引っ越しの流れを7ステップで解説していきます。
| ①引っ越しを決めた直後 | 現住居が賃貸の場合は退去連絡をし、引っ越し会社の見積りを取る。退去連絡は一般的に遅くとも1ヶ月前に貸主に伝えないと、翌月1ヶ月分の家賃を損する場合もあるので注意。 |
|---|---|
| ②引っ越し1ヶ月前 | 引っ越し日と引っ越し業者を決める。平日や繁忙期以外を選ぶと、値引き交渉に応じてもらえる可能性もある。 |
| ③引っ越し3週間前 | 家具・家電のうち、新居に運ぶものを決め、不用品は処分する。荷物を減らせば引っ越し代も節約できる。 |
| ④引っ越し2週間前 | 引っ越し前の手続きと荷造りを始める。引越し後すぐに使う物から順に梱包し、ダンボールには運び先の部屋名や詳細を書いておくと分かりやすい。 |
| ⑤引っ越し前日 | 近隣住民に挨拶を済ませ、現金や手荷物をまとめる。新築一戸建ての場合、引っ越し祝いをもらうことも多いのでそのお返しも準備すると良い。 |
| ⑥引っ越し当日 | 引っ越し作業に立ち会い、新居での荷解きを始める。ワックスをかけるなら先に行う。 |
| ⑦引っ越し後 | 引っ越し後の手続きをする。市区役所への届け出(入居届)、梱包資材の返却、近所への挨拶なども忘れずに。 |
一般的に引っ越しをすると部屋数が増えることが多く、エアコンの買い足しなども考えられるので、取り付け費用も合わせて事前に見積りを取っておくと安心です。
新築へ引っ越す際に必要な手続き
続いては、新築へ引っ越す際に必要な手続きをご紹介します。漏れがないようにチェックして計画的に進めていきましょう。
引越す前に必要な手続き
| 賃貸の管理会社に退去の連絡 | 駐車場を借りている場合は、解約の連絡を忘れずにする。 |
|---|---|
| 不用品を売る・処分 | リサイクル業者・フリマアプリを利用するのがおすすめ。粗大ゴミの処分は専門業者に依頼。 |
| 電話・インターネット関連の手配 | 電話回線・プロバイダ事業者で手続き方法を確認。携帯会社への住所変更登録も。 |
| 転出届・転校届 | 現住所のある役所で手続き(引っ越し14日前から受付)。 転出証明書を準備・在学中の学校長に提出。 |
| 印鑑登録の廃止 | 転出届を提出するときに印鑑登録の廃止申請と印鑑登録証の返還。現住所の役所に行き、印鑑登録証と廃止する印鑑が必要。 |
| 国民健康保険の資格喪失届 | 国保に加入の場合、現住所の役場で資格喪失の手続き(引っ越し前後の14日以内)。保険証、印鑑、顔写真付き身分証明書が必要。(本人以外の手続きには、委任状と代理人の身分証明書) |
| その他住所移転に関する連絡 | ①ガス・電力・水道局②NHK・ケーブルテレビ③郵便局の転送手続き④携帯電話会社 |
引越し当日に必要な手続き
| 現住居の明け渡し | 管理会社の立ち会いが必要。 |
|---|---|
| ガス・電気・水道の開通 | ガスは開栓に立ち会いが必要なのであらかじめ連絡しておく。 |
引越し後に必要な手続き
| 転居届・転入届・転入学届け | 転出証明書・印鑑を準備し、新居のある役所で手続き(引っ越し日から14日以内)。在学証明書・転入学願いなどを準備し、役所もしくは学校で手続き。 |
|---|---|
| 国民健康保険・国民年金の住所変更 | 国民健康保険証・印鑑を準備し、新居のある役所で手続き(引っ越し日から14日以内)。 |
| 印鑑登録 | 登録する印鑑・身分証明書を準備、新居のある役所で手続き(引っ越し日から14日以内)。 |
| 運転免許証の住所変更 | 運転免許証・住民票・印鑑などを準備し、管轄の警察署・運転免許試験場で手続き。 |
| 自動車の登録変更 車庫証明の発行 |
新居を管轄する陸運支局で手続き(引っ越し日から14日以内)。 |
特に役所での手続きには、新築への引っ越しから「14日以内の届出が必要」などの期限が決まっているので注意が必要です。
他にも、自動車を保有している方は車庫や駐車場の転入手続きを警察署に申告したり、飼い犬がいる場合は、保健所に登録手続きをする必要もあります。
とはいえ地域によって異なる場合もありますので、引っ越し前に確認をしておくようにしましょう。
引越し業者の選び方と見積り
新築へ引っ越す際に必要な新しい家具や家電を揃える費用だけでも大変ですので、どうにか引っ越しにかかる費用は抑えたいところですよね。
続いては、安くて安心な引越し業者の選び方と、見積りの注意点・節約のコツをご紹介します。
引越し業者の選び方
まず引越し業者に引っ越し依頼する場合は、複数の会社に費用の見積りを取る「相見積り」がおすすめです。インターネット上で複数の会社に一括見積りができるサービスを活用すれば手軽に相見積りができ、比較もしやすいので便利です。
また大手の引越し業者は特殊な家具の扱いにも慣れているので、丁寧なサービスを受けられるメリットがあります。それに対して中小の引越し業者は、料金がリーズナブルで値段交渉がしやすいというメリットがあります。
とはいえ重要なのは「大切な家財道具を任せられる信頼の業者か」という点なので、皆様が信頼できる引越し業者をお選びくださいね。
見積りの注意点と節約のコツ
引っ越し費用は、時期や荷物の量によっても金額が変わります。引っ越し料金は5~1月までの通常期と、2~4月の繁忙期とでは、繁忙期の方が3割程高くなると言われており、さらに土日も料金が上がりやすいです。なるべく引っ越し費用を安くしたい方は、5~1月までの通常期の平日に調整することで更に費用が抑えられるでしょう。
また、不用品を処分すれば運ぶ荷物が減るので、引っ越しの費用を下げられます。最近の一戸建てはデットスペースを活かした収納スペースが増えている傾向にあるので、余分な収納ケースやつっぱり棒は事前に処分することを検討しましょう。
さらに、引っ越し業者同士の見積りを比較させることで引っ越し費用は安くできます。これは値引き交渉の材料になるので、必ず数社で相見積りを取っておきましょう。また見積り金額のズレを防ぎ、正確な見積りを取るためには、実際に引っ越し業者に家に来てもらうことをおすすめします。
仮住まいに入らないものは一時保管サービスを利用する
新居へ引っ越しをする費用を安くするためには、あらかじめ可能な限り荷物を減らしておくのが鉄則です。ただ、そうは言っても必要な物まで捨てるわけにいきませんよね。そこで、一部の物については一時保管サービスを利用して預けておくのがオススメです。
仮住まいに入りきらない荷物などを、一時的に預けておけるサービスを指します。
しかし、一口に一時保管サービスといっても、業者によってサービスのレベルに差があります。特に、倉庫については空調設備や湿度調整を万全にしているケース、単なるコンテナを倉庫として利用しているケース等が存在します。
そのため、預け先が保管不可としている荷物や、良好な保管環境が求められる荷物については、一時保管サービスを利用できません。
具体的には、以下のような荷物は預けられない可能性があるので要注意です。
- 美術品・工芸品
- ピアノ・オルガン
- オートバイ・自転車
- 引火・発煙の危険性がある荷物
- 現金・貴金属等の貴重品
また、一般的に一度預けた荷物は、保管期間が過ぎるまで入出庫ができません。ですから、使用する可能性が高い荷物までうっかり預けないように気を付けましょう。
なお、一時保管の依頼先としては、一時保管サービス専門の業者さんと引越し作業と一時保管を一括して行っている業者さんが挙げられます。
今回のような新居への引越しの場合は引越し業者さんに荷物の保管を一括してお任せしてしまうのがオススメです。
それは、以下のような理由があるためです。
- 荷物の運び先にかかわらず搬出・搬入を1度に行えるので作業が早く済む
- 準備の2度手間を回避できるので、別々の業者に依頼するよりも費用が安く済む
- 家具・家電の設置などを代行してもらえる(ただし、別料金)
1つの業者がまとめて作業を行うと効率が良くなるので、手間と費用が抑えられます。したがって、新築へ引っ越しをするに伴い一時保管サービスを利用する場合は、引越し業者に一括依頼してしまうのがオススメです。
荷物の一時保管を依頼できる引越し業者
大手の引越し業者さんなら、引越しと一時保管サービスをまとめて依頼できるケースが多いです。2度の引越し作業と一時保管をセットにしたプランを用意している業者さんや、通常の引越しプランと一時保管サービスを組み合わせて対応している業者さんが存在します。
サカイ引越センター
引用:サカイ引越センター
サカイ引越センターの「建て替えプラン」は、建て替えやリフォームに伴う引越しと一時的な荷物預かりをするプランです。
なお、通常コースを利用すれば、別に契約した一時保管サービス専門業者のトランクルーム等にも荷物の運搬を依頼できます。詳しくはサカイ引越センターへお問い合わせください。
| 会社名 | 株式会社サカイ引越センター |
|---|---|
| 本社 | 〒590-0823 大阪府堺市堺区石津北町56番地 |
| お問い合わせ | 0120-00-1141 |
| 営業時間 | 8:00~19:00 |
| 休業日 | 年中無休(年末年始を除く) |
| 公式HP | http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/ |
日本通運
引用:日本通運
日本通運も、通常の引越しプランに一時保管サービスを組み合わせて対応しています。
一時保管に使用するトランクルームは、24時間利用可能で清潔管理体制もバッチリです。
| 会社名 | 日本通運株式会社 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 本社 | 〒105-8322 東京都港区東新橋1丁目9番3号 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| お問い合わせ | 0120-154022 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 営業時間 | 8:00~20:00 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 休業日 | 年中無休(年末年始を除く) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 公式HP | 参考 日本通運株式会社ハローストレージ
アーク引越センター
引用:アーク引越センター アーク引越センターは、2回の引越しと一時保管サービスを一緒にした「建て替えプラン」を用意しています。一時保管で使用するトランクルームは、アーク引越センターが所持しています。 特典として、段ボールやハンガーボックスのレンタル等を無料で提供しているほか、土日祝と繁忙期を除く毎月1日から20日に特別割引を行っているのが特長です。
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